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インタビュー

理想の働き方を実現するために~銀行員からIFAへの転職~

INDEX目次

これまでのご経歴をお願いします。

大学卒業後、2006年に窓口担当として銀行に入行しました。専門職での入行となり、お客様対応を行いながら、資産運用の相談役として投資信託や保険のご案内をすることが当初の業務内容です。基本的に支店での勤務となり異動も複数回経験し、5店舗目辺りで昇格のタイミングがありまして、雇用形態も総合職に変更となりました。その際にキャリアとして、メンバーの管理や内部管理責任者を選択するのか、外回りの営業に行くのか、といった選択肢があり営業を選択しました。振り返ると窓口対応の経験もありますが、営業経験の方がトータルすると長いのではないでしょうか。

銀行を目指したきっかけはございますか?

実は学生時代は銀行員を目指していたわけではありませんでした。大学も理系の出身でしたので、将来はメーカー等に就職するのだろうと、ぼんやりイメージしていました。ただ、就職活動を行う中で「資産運用」というワードに出会い興味を持ち始め、調べていく内に人生において非常に大切なことだと思い銀行への就職を決めました。

実際に入ってみていかがでしたでしょうか?またノルマなどはありましたか?

入行当初は勉強に必死でついていくのに精一杯でした。それでも金融知識を身に着け、お客様の生活を豊かにしたいという思いで活動していました。仕事を覚えてきた頃にお客様から感謝の言葉をいただき、非常に嬉しかったことは今でも覚えています。ノルマに関しては、窓口の時は厳しくはありませんでしたが、外回りの営業職へ異動した後は結構厳しかったですね。メンバーが5人程いたのですが2人程異動になり、3名でカバーするような体制でした。当時は成績が良くないと上司から詰められる文化もありましたので精神的にも余裕は持てていませんでした。

転職を考え始めたきっかけをお願いします。

大きく分けて3つのきっかけがありました。1つ目は「お客様本位の提案」、2つ目は「資産形成層へのサポート」、3つ目は「働き方」です。1つ目に関しては、銀行で取り扱っていない商品もお客様に提供したいと思い始めたことですかね。銀行の商品だけですと、どうしても提案の幅が狭いことも感じていましたし、自分の資産運用はネット證券等で行っているにも関わらず、違う商品をお客様に勧めることには後ろめたい気持ちでいっぱいでした。2つ目に関しては、富裕層の方々へのご提案を広く経験させていただきましたが、富裕層の方々は周囲のサポート環境が整っていると実感したことです。比べて私を含めた資産形成層の方々は投資を始めている人も少ないですし、将来への備えが不十分であると思っていました。そのため、資産形成層の方々をサポートできる環境を探していました。最後は「働き方」です。先程お伝えした支店の人員不足も影響していますが、人手不足が原因で毎日6時半に出社して22時辺りに家につくような毎日を過ごしていました。30代までは身体的にも問題はなかったですが、20年、30年と続けるのは厳しいだろうなと感じ転職を決意しました。

IFAという存在をご存知でしたか?

実は全く知らなかったんです。良いところがあれば、転職をしたいと思っていたくらいの軽い気持ちで転職サイト等に登録を行ったところスカウトメールをいただき、そこで初めてIFAの存在を知りました。私が求めていた理想の提案や働き方を実現できる仕事がこんなにも近くにあるとは驚きでした。当時、メールをしっかり読んでいて本当に良かったです。他にも証券会社やメガバンク等も受けていましたが、提案内容や働き方はあまり変わらないのではないか、と思いIFAにチャレンジすることを決めました。

大手勤務からIFAに入社される際に、心配事はありませんでしたか?

心配事が全くないかと言われるとそうではないと思います。ただ、仕事やノルマに追われる毎日から抜け出したい気持ちが強かったので、大きな心配事はありませんでした。これまで経験してきた営業や金融商品に関する知識は役に立つことは予測していましたので、最初に選んだのが銀行で良かったなと思った次第です。年収に関しては未経験のため下がることは想定していましたが、時給に換算するとそこまで変わらないのではないでしょうか。

実際にIFAとして活動されてみていかがでしたか?

ノルマ等が無くとも、お客様の為に提案を行い、成果も残している先輩方を見て驚きました。また、配属先には色々なバックボーンや得意分野を持つ方がいらっしゃり、専門的なアドバイスをいただける環境で非常に働きやすいです。私の場合はガッツリとした研修は受けていないですが、これまでの経験でカバーできることも多くありました。銀行で働いた経験のある方ですと独り立ちも早いのではないでしょうか。証券外務員試験を受けている方も多いと思いますので商品の理解等は問題ないと思います。

お客様への提案内容や働き方には変化はありましたか?

提案内容、働き方、共に変化しています。行員時代は預金を把握している状態ですので、見えている数字を頼りに提案をしていました。ただ、他にも資産を持たれている方がほとんどですので、お客様の金融資産全てを把握するのには難しさがありました。一方でIFAは生涯サポートをさせていただくことが可能ですので、お客様のライフプランや想いを聞き取った後に提案を行います。そのため、お客様1人1人に向き合い、信頼関係を築き、どのような目標を達成したいのか等、ヒアリングに注力していました。完璧とは言い切れませんが「お客様本位の提案」を実現できているのではないでしょうか。また、働き方も変化しており、毎日本当に幸せな気持ちで働いています。前職は拘束時間も長かったので、プライベートの時間も少なく、日曜日が憂鬱でした。現在は、ほとんど定時に終業しており、夜にアポイントがあったとしても、朝の始業時間をずらして働くことが可能になっています。プライベートの時間も増え、家族との時間もゆっくり過ごせるようになっています。友人からも疲れ切っていた前職とは見た目が劇的に変わったと言われ、笑顔が増えたと驚かれました。

今後のキャリアプランや目指している姿はありますか?

明確に目指している姿は思い浮かびませんが、IFAが日本にもっと浸透するように、お客様と向き合い続けたいと思います。恥ずかしながら私もIFAの存在を知らなかったのですが、素晴らしい職業だと思います。今の日本では、資産運用を自分一人で行える方は、少ないと思いますし、証券会社に問い合わせることのハードルが高かったり、億劫な方も多いのではないでしょうか。キャリアとは違う意味になるかもしれませんが、IFAの認知度を上げるような取り組みに関われたら嬉しいなと思います。IFAとしてはまだまだですが、これからも専門性を高めて沢山の方々の資産運用をサポートしていきたいです。