コラム

IFA転職の現状とそのメリットを紹介

INDEX目次

今回のコラムでは、IFA転職の現状とそのメリットについて紹介いたします。また、弊社が転職支援を行った方々のご意見も記載しますので、IFAへの転職をお考えの方のチャレンジの後押しになれば幸いです。

1. IFA業界の転職の現状について

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として活動している方は、2023年12月時点で7,760名に達しています。これは2019年12月時点の3,833名と比較して、5年間でほぼ倍増したことになります。証券会社の外務員数は減少傾向にあり、現在は69,821名です。IFAのシェアは約11%であり、将来的にはさらに増加することが予想されています。

新卒採用を行う企業は多くは無く、ほとんどの方が中途採用や副業などでIFA業界に参入しています。IFA業者数は2024年1月末時点で683業者に達しており、保険代理店や投資用不動産系の法人もIFAに参入しています。これにより、人数・業者数ともに増加することが期待されています。

特に、保険代理店がIFAに参入する動きが顕著になってきており、従来の保険商品の提供だけでなく、幅広い金融商品を扱うことで顧客ニーズに応える体制を整える動きが見受けられます。また、不動産業界でも収益用不動産を扱う企業がIFAとしての活動を開始しており、資産運用の総合的なアドバイスの提供を目指しているのではないでしょうか。

2. IFAになるメリットとは?

1. 金融機関から独立した立場からの提案

IFAに転職する最大のメリットは「金融機関から独立した立場からの提案」が可能になることです。これにより、「お客様本位の提案」を実現することが可能になります。複数の金融機関と業務委託契約を結ぶことで、多様な金融商品を取り扱うことができ、お客様のニーズに応じた商品を提供することができます。金融機関に所属している場合は、自社の商品やキャンペーンに縛られ、お客様の要望を満たすことが難しい場合がありますが、IFAではこのような課題を解決できるのではないでしょうか。

 

2. 転勤がない

IFAは基本的に転勤がありません。そのため、お客様の生涯のパートナーとして資産運用や相続などに長期的に携わることが可能です。金融機関に所属していると、一般的に3~4年ごとに転勤があり、そのたびに新しいノルマを達成するために短期的な提案に目が向いてしてしまうことがあるのではないでしょうか。IFAとして働くことで、転勤に左右されず、お客様と長期的な関係を築くことを目指せる環境となり、長期的な視点での資産運用に携わることができます。また、特定の地域で子育てを考えている方や、出身地に戻りたい方にとってもお勧めの職業となります。

 

3. ノルマやキャンペーンに左右されない

IFAは基本的にノルマを設けておらず、お客様のニーズに応じた提案を行うことができます。金融機関から独立しているため、会社のキャンペーンなどにも左右されません。お客様が求めていない商品を無理に勧めることがなくなり、信頼関係を築きやすくなるのではないでしょうか。一方で、収益を上げるためにはお客様の考えを理解する営業スキルや金融商品の専門知識を高める必要があります。

 

4. 専門知識の向上

IFAとして働くことで、幅広い金融商品や資産運用の知識を身につけることができます。多様な金融機関と提携することで、最新の金融商品やサービスに触れる機会が増え、専門知識の向上につながります。また、顧客との相談を通じて、実践的なスキルを磨くことができます。相続や不動産、保険など金融機関では各専門部署に分かれていた業務もIFAとして携われる機会も多く発生することが想定されます。

 

5. ワークライフバランスの改善

IFAとして働くことで、ワークライフバランスの改善が期待できます。転勤がないため、家庭やプライベートの時間を大切にすることができ、ストレスの少ない働き方を実現しやすくなります。また、業務委託型のIFAは自分のペースで仕事を進めることができるため、仕事と家庭の両立がしやすくなるのではないでしょうか。子育てをしながら隙間時間で仕事を行ったりと多種多様な働き方も実現が目指せる職業となります。

 

3. IFA転職者の声

大手銀行からIFAに転職した方へのインタビューでは、「ノルマがなくてもお客様のために提案を行い、成果を上げている先輩方を見て驚きました」や「プライベートの時間が増え、家族との時間もゆっくり過ごせるようになっています」など、IFAとして活動することで公私ともに充実しているとの声が寄せられています。

さらに、証券会社から転職した方からは、「金融機関の制約から解放され、顧客のために本当に良い提案ができることにやりがいを感じています」とのコメントもいただいております。これらの声は、IFAとしての働き方がいかに充実しているかを物語っているのではないでしょうか。


 ★銀行員の転職について詳しく解説しています👇


銀行員からIFAへ〜日本金融業界の変化を体験してきたベテランの引退後の選択〜|Focus IFA

これまでのご経歴を教えてください。大学卒業後、1981年に銀行に入行し、退職まで実質的に同じ銀行で42年間勤務してきました。恐らく最後の終身雇用世代ではないでしょうか。 その間に固定金利から金利の自由化が行われたり、為替が国際化されたり、貴重な業界の変化を体験させていただきました

focus-ifa.com

og_img
                     

銀行員の転職に活かせる強みとは? 転職成功に役立つ資格、転職先などを解説|Focus IFA

銀行員には、多くの強みがあります。銀行員が転職で活かせる強みはどのようなものがあるでしょうか。今回の記事は、銀行員が転職に活かせる強みや転職の成功に役立つ資格、転職先などを紹介します。銀行員の転職に活かせる強み銀行員として経験を積んだ方には、転職で活かせる強みがあります。記事の最

focus-ifa.com

og_img

 

4. まとめ

今回は、IFA転職の現状とメリットについて紹介しました。昨今、IFAは年間で1,000名ずつ増員しております。また、新NISAの開始も追い風となり、さらなる拡大が予想されています。ノルマや転勤など会社の事情に左右されず、お客様本位で活動できるというメリットを持つIFAに挑戦してみてはいかがでしょうか。本コラムが、IFA業界へのチャレンジのきっかけとなれば幸いです。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。