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インタビュー

IFAという存在を超えて、国民に真っ当な資産運用を届ける

INDEX目次

「金融で日本を元気に」というビジョンについて詳しく教えていただけますか?

弊社のビジョンは、日本に住んでいる皆さんが“真っ当な資産運用“を行うことで、今よりも豊かな生活を送れるようになる社会を目指しています。現在も資産運用を行われている方はいらっしゃると思いますが、単に有価証券の売買を行っているというだけでなく、ご自身のライフプランを見据えた上で、長期保有を前提とした資産運用が広がっていく社会をイメージしています。

ビジョンの実現に向けた一つ指標としては、「預かり資産1兆円」を目指して、日々活動しております。

五十嵐様が金融にご興味を持たれたきっかけについてお話いただけますか?

きっかけは、私自身が投資の恩恵を受けたという実体験があったからです。私が子供の頃、元々は団地に住んでいたのですが、父が一軒家を購入して戸建てに住めるようになりまして、その時に私も1人部屋を与えて貰えたりと嬉しかった記憶があるのですが、その購入資金が元々父が行っていた株式運用の結果によるものだったようでして、この頃から、投資っていいよねということに気づくと同時に、資産運用に興味を持ち始めました。また、私自身も大学時代に自分で投資に取り組み、資産を増やせた実体験もあり、このような経験があったので、資産運用を多くの方に広めたいと感じ、新卒で証券会社への就職を決めました。

その後、なぜ独立を決意されたのですか?

証券会社への入社後は、新規開拓でお客様に資産運用の良さを広げられているという感じはあったのですが、少しずつイメージとのギャップを感じるようになりまして、当時はノルマに追われる毎日で、お客様が本当に求めていない商品でも購入を勧めなければいけない、回転売買なども存在するという環境でした。私は、資産運用を行うことで人々は豊かになれると信じていたのですが、このままではお客様の役に立てていないなと感じ、IFAとして独立することを決意しました。

起業後は、これまでどのように歩んで来られたのですか?

当社を設立して当初は業務委託契約を中心にIFAの人員数を増やしていました。しかし、その頃に採用した方々は、長期目線での資産運用を提案するスタイルに共感いただける方は少なく、中には短期での売買をご提案される方もいらっしゃいました。これでは、私の考える理想的な姿ではないし、証券会社にいたころとそんなに変わらのないではないかという状況ではありました。しかし、業務委託契約なので、その方々に具体的な指示等を行うことは難しく、なかなか思うようにいっていませんでした。

そんなモヤモヤの中、このままではダメだと思い、当時所属いただいていた方々とも色々な議論を交わしまして、2019年に正社員化へ大きく方針転換を行いました。また、この時、「金融で日本を元気に」というビジョンも新しく掲げ、このビジョンの実現に向けてまっすぐひたむきに活動していく会社として、再スタートを切りました。

この大転換によって、組織も大規模な入れ変わりがありましたが、今振り返ると、当時の決断は良かったのではないかと思っています。

ビジョンの実現に向けて、力を入れて取り組まれていることはありますか?

2019年に正社員化に転換したきっかけもそうですが、企業が目指す姿を達成するためには、人・組織が非常に重要だと感じているので、組織構築に力を入れて取り組んでいます。具体的には、評価制度の整備・マーケティング活動・経営理念の浸透の3点です。

評価制度については、弊社では安定報酬と呼んでいるのですが、預り資産や信託報酬などをどれだけ得られているのかを営業成績の指標の一つとしています。また、弊社のコーポレートサイトに掲載するコラムの作成など、会社のマーケティング活動に貢献しているかも評価の指標としています。2つ目のマーケティング活動については、先ほどのコラムの作成もそうですが、様々なメディアを通した情報発信・セミナーや講演などを積極的に行うようにしており、社員が顧客開拓に時間を割くのではなくお客様のコンサルティングに時間を割けるようにに、会社でマーケットを作るための活動を積極的に行っています。最後の経営理念の浸透については、すべての施策に紐づきますが、大前提として、単にお金を稼ぎたいという人は弊社のカルチャーにはマッチしません。「真っ当な資産運用」を広めることを中心にしているので、その理念からブレることはないように、また、誰が提案を行っても同じ提案ができるように、社内で2回の提案レビューミーティングを実施し、議論を重ね、お客様に最適な金融商品を提案するようにしています。さらに、弊社は組織としての一体感を高め、理念をより一層深く共有するために、社員旅行など社内イベントへの参加は必須としています。その影響か、仕事は結構忙しいのですが、社内には前向きに取り組んでくれるメンバーしかいません。また、今年度から新卒採用を始めまして、4月より新卒の方に入社していただくことができました。

今後、チャレンジしようと思われている取り組みについて教えて下さい。

既に取り組み始めている部分もありますが、金融教育への挑戦ですね。

法人向けの金融教育サービスとしては、弊社の子会社を通して、金融教育動画の配信サービスや体験型金融ボードゲーム研修、AIアドバイザーサービスの提供を既に行っています。これらのサービスを通して、金融に関する知識のレベルアップはもちろんですが、「金融って面白いな」と感じるきかっけになってほしいなと思っています。今後は、このようなサービスを個人の方々に向けて提供していくことも考えていきたいと思っていたり、既に新しいサービスの企画も進んでいたりします。「金融で日本を元気に」するために何をすべきかということを常に考えているので、自然と色々なアイデアが生まれてきていて、新サービスは、金融業界で初のサービスになるのではないかと思っています。

預り資産1兆円に向けたマイルストーンを教えていただけますか?

目標が目標なので1兆円に向けてのマイルストーンまでは細かく描いていないですが、直近で5年後までの計画は作っています。そこに向けては、まずは採用を行って社員を増やしていかないといけないですね。それと同時に、これから一層、事業のスケールを拡大させていくためには、私のアイデアや考えを言語化しながら権限移譲することが必要かなと思っています。そのために、社内の仕組化には徹底的に取り組んでおり、先ほどお話した提案レビューもそうですが、提案資料の標準化なども推進しています。また、社内には「委員会制度」を設けておりまして「マーケティング委員会」や「新規事業委員会」のように役員や各社員の方々にはIFAとしての活動以外にも様々な役割を担っていただいております。

私たちのビジョンを達成するためにはIFAの機能だけではなく、金融という領域において広い角度からのアプローチが必要だと感じています。

今後の拡大に向けて、どのような方にジョインいただきたいですか?

やはり弊社のビジョンに強く共感を持っていただける方ではないでしょうか。IFAという活動だけでなく、金融という機能を通じて日本を元気にしたいとお考えの方に、ジョインいただきたいですね。また、弊社は社内イベントも全員が参加するなど、家族も仕事仲間も大事にする社風がありますので、こちらにも共感いただけると嬉しいです。先程「委員会制度」の話をさせていただきましたが、今後は部門長採用も行っていきたいので、マーケティングに精通されている方や人事領域に強みを持たれている方等もジョインいただきたいと考えています。

今後、IFA業界の発展に向けてどのようなことが必要だと思われますか?

一つは、金融のコンプライアンスをチェックする仕組みが、もっと本質的な内容をチェックする仕組みになって欲しいなと思います。具体的には、ホームページの文章や広告の文章など、修正の度に申請をしなければならないというルールがあります。、そういった表面的なものではなく、もっと根本的な一つ一つの取引とかを審査して悪質な回転売買を失くすための取り組みや施策が増えてくれたら、我々IFAとしても、お客様としても、よりよくなるのではないかと思います。

また、弊社はIFAが持つ金融の仲介機能を利用しつつ、さらにそれを発展させたビジネスも展開していきたいと思っており、その点では、金融業界に所属される企業様とパートナーシップを締結しながら、業界の発展を目指していきたいと思っています。

金融は経済成長率の高くない今の日本においては、重要な外貨取得手段でありますし、日本国民の皆さんが豊かになるために欠かせない機能だと感じております。もっと金融を有効活用できるような制度や仕組みを作ることができれば業界の発展も加速していくのではないでしょうか。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

私たちは今後も「真っ当な資産運用」を1人でも多くの方に届けるべく、IFAという枠組みを超えて、「金融で日本を元気に」というビジョンに向かって進んでいきます。弊社のビジョンに共感いただける方がいらっしゃれば、一度お話の機会をいただければ幸いです。また、弊社のビジョンを達成するためには、各金融機関の方々との連携も必要不可欠でございますので、是非一緒に金融業界を盛り上げていきましょう!

経歴

株式会社バリューアドバイザーズ
代表取締役 五十嵐 修平

父親の影響で大学生の時に投資を始めて、投資の無限の可能性を感じ証券会社入社。
実務経験を積み退職後、お客様に中立な立場でご提案をしたいとの想いから2013年にバリューアドバイザーズを設立。
毎年海外視察に行く中で、相場の予想を繰り返すような日本の金融サービスとは異なり、お客様と目的・目標を共有しゴールに向かって運用する手法に感銘を受け、欧米式の資産運用手法を基にIFAとして活躍中。