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コラム

IFAになるための資格やスキルについてピンポイントで解説!

INDEX目次

今回はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)になるために必要な資格やスキルについてご紹介いたします。今後、IFA業界への転職をお考えの方や、IFA法人の立ち上げをお考えの方に少しでもお力添えできますと幸いです。また、必要な資格やスキルなどをご紹介させていただく前に、金融商品仲介業と投資助言業の業務についてもご紹介をさせていただきます。


金融商品仲介業と投資助言業について

①金融商品仲介業とは

金融商品仲介業は金融商品取引業者等の委託を受けて、「有価証券の売買等の媒介」「有価証券の募集もしくは売出しの取扱い」などを行う業者のことを指しています。金融機関に属さない独立した中立的な立場としてお客様に資産運用の提案を行っているとイメージいただければ幸いです。金融商品仲介業社として活動を行うには、内閣総理大臣の登録を受けること、日本証券業協会の外務員登録を受けることが必要とされており、こちらの申請を行うと共に業務委託契約を行う証券会社などと契約を行います。また、金融標品仲介業の申請には要件が定められており、そちらをクリアすることが条件となります。下記参照。

https://www.fsa.go.jp/common/law/guide/kinyushohin/11.html
出典:金融庁『金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針』
       XI. 監督上の評価項目と諸手続(金融商品仲介業者)

②投資助言業とは

投資家に対して、株式や債券などの有価証券について・銘柄・数量・価格・売買の時期など投資判断について助言する業務となっています。投資家から資産を預かったり、運用を行ったりすることはできないとされています。

 投資助言業を営む場合は、「有価証券に係る投資顧問業の規制等に関する法律」の規定によって、内閣総理大臣の登録を受けることが必要とされています。また、投資助言業を開始する際には体制として「代表者」「コンプライアンス」「内部監査」で3名の登録が必要なのではと一般的には情報が出回っています。しかし、財務局より求められる体制は、業態や規模感、顧客層や当事者のキャリアによって変わってきますので一概にパターンがあるわけではありません。コンプライアンスを遵守できるような体制を築かれることを推奨いたします。下記参照。

https://taurus-financial.com/faregest/
出典:行政書士トーラス総合法務事務所『投資助言・代理業に登録する』


IFAになるために必要な資格は?

そもそもIFAになるには2パターンある

IFAとして活動を行う上で、2つのパターンが考えられます。「独立し、IFA法人を作る」パターンと「既存のIFA法人に所属する」の2パターンです。独立される場合は、各管轄の財務局に申請を行い、「金融商品仲介業者」として登録する必要があります。地域によって異なりますが、申請期間が1年~2年程掛かるのが一般的と言われています。

IFAとして早急に活動を開始されることを望まれる場合には「既存のIFA法人に所属する」選択肢を取られる方も多いのではないでしょうか。 

①証券外務員資格

 IFAとして活動するために必須となる資格は証券外務員資格となります。証券外務員は日本証券業協会が開催している試験です。金融標品を取り扱うには必要不可欠な資格となります。「証券外務員1種」と「証券外務員2種」の2つの資格があり1種の方がより難易度の高い試験となりますが、信用取引等のリスクが大きい金融商品の取り扱いが可能になるため、より専門性と高めたい方は1種までの取得をおススメします。 

②保険募集人資格

 こちらの資格は必須ではございませんが、所属するIFA法人が生命保険や損害保険と取り扱っている場合は、会社として推奨している資格になるでしょう。生命保険の資格には「一般課程試験」と「変額保険販売資格試験」の2つの試験があり、変額保険を取り扱う場合には「変額保険販売資格試験」にも合格する必要があります。IFAとして活動を行っていると保険のご相談も発生することが予想されますので、取得される方は多くいらっしゃいます。

③FP(ファイナンシャルプランナー)

 こちらも上記と同じく必須の資格ではございません。しかし、FP1級やCFP、AFPの資格を保持していることで、幅広い金融知識をもち、より総合的なアドバイスを行える証明となります。ご自身の提案の幅を広げ、お客様の信頼を勝ち取るには非常に役立つ資格となります。


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IFA業界への転職対策まとめ!|Focus IFA

今回のコラムでは、IFA業界への「転職対策」についてご紹介させていただきます。新NISAの開始や大手保険代理店の参入により、IFAとして活動される方々の増加が見込まれている成長中の業界となっております。今後、IFA業界への参入を目指されている方々のお役に立てれば幸いです。&nbs

focus-ifa.com

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IFAに必要なスキルとは?

①新規顧客開拓のためのコミュニケーション能力

 IFAは少しづつ認知が広まってきてはいますが、まだまだ5大証券などに比べると認知度は劣ってしまうのが現状です。よって新規開拓の際にはIFAの良さをお客様にしっかりと伝えることのできるコミュニケーション能力が必須となります。

②ニーズを引き出す傾聴力

 IFAは特定の金融機関に属さず、中立的な立場からお客様へ商品の提案を行うことが可能になります。これまで証券会社や銀行、保険会社に勤められていた方々は各社のキャンペーンや支店のノルマをベースにお客様へ提案を行う機会も、あったのではないでしょうか。IFAは基本的に、ノルマを設けておらず、IFAが自ら目標等を立てる会社が多く見受けられます。そのため、お客様がどのような商品を求めているのか、なぜその商品を求めているのか等のバックグラウンドを把握することは必須のスキルとなります。5大証券やメガバンク等大きな看板を背負って営業ができる訳ではないので、個人のスキルも非常に重要とされています。全ての営業に必要とされるスキルではありますが、傾聴力は、際立って必要になることが想定されます。

③資産運用に関する専門知識

IFAは独立した中立な立場で提案を行いますので、提携会社の取り扱っている商品の比較ポイントや実際の手数料については熟知している必要があります。IFA法人によっては複数の証券会社や保険会社と提携しているパターンも見受けられますので、これまで金融機関に所属していた際に比べて商品ラインナップも増えることが想定されます。一方で幅広い提案が実現できれば、お客様もより納得感を得て商品を購入いただけるのではないでしょうか。また、IFA法人によっては税理士との連携や不動産部門を設けていたりと金融に纏わる様々な機能を持ち合わせている場合もございますので、お客様の要望に併せて都度キャッチアップを行う必要もございます。このようにお客様の生涯のパートナーとして資産を運用するだけでは無く、残す・引き継ぐといったイベントまで関われることもIFAの醍醐味ではないでしょうか。

 

まとめ

今回はIFAになるために必要な資格やスキルについてご紹介させていただきました。IFAになることで会社のノルマに左右されず、独立した中立的な立場で、お客様が求める金融商品を提供することが可能となります。また、昨今では大手保険代理店のIFA業界に進出や、新NISAなどの追い風もありIFA業界は拡大傾向にあるのではないでしょうか。

お客様の生涯のパートナーとして資産運用のプロフェッショナルを目指されたい方や、証券・保険に限らず幅広い知識を身に着けたい方が、IFAにチャレンジされるきっかけとなれば幸いです。最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。