銀行から転職する理由とは? 転職に活かせる資格や他の選択肢を解説
銀行の仕事は「安定している」イメージがあるでしょう。そのようなイメージに惹かれて入行を決めた人は多くいます。しかし、さまざまな理由から転職を決意する人も少なくありません。
転職を迷っていて、周りがどのような理由で銀行から転職するのかを知りたい方もいるでしょう。転職活動で活かせる知識や転職先が分からず、具体的な行動に踏み出せない方もいるかもしれません。
今回は、銀行から転職する理由や転職活かせる資格、他の選択肢について紹介します。ぜひ、転職の参考にしてください。
銀行から転職する理由5選
記事の最初に、銀行員が転職を決意する理由を5つ紹介します。
厳しいノルマがある
厳しいノルマに耐えられず、転職を決意する人は多くいます。ノルマによる精神的なプレッシャーで、心身のバランスを崩す恐れもあります。「顧客に寄り添った提案がしにくい」「ノルマ達成のために不要な商材・サービスを顧客に販売しなければならない」という不満が精神的な負担につながる可能性もあるでしょう。
このような思いから解放されたいと考え、転職を意識するかもしれません。
人間関係がうまくいかない
職場での人間関係は、転職を決意する理由になります。
銀行は他の業界と比較すると、古い体質が残っているといえます。特に、若手行員は古い体質に違和感をおぼえやすいでしょう。
立ち振る舞いによって、昇進のチャンスを逃す恐れがあります。派閥争いや周囲への根回しなど、必要以上に気を遣う日々に疲れてしまうと、転職という選択肢が出てきます。
社風が合わない
社風が合わないと、長く働こうという気にはならないでしょう。社風は会社の雰囲気や空気をさします。
銀行は社風や考え方が古いところが多いといえます。長い間、同じ考え方、やり方が続いているともいえるでしょう。
社風が自分に合わず、将来がイメージできないと感じる行員は、転職を考えます。社風は仕事のしやすさ、将来性にも大きく関係します。合わないと感じた人は、やがて転職するでしょう。
転勤のリスクがある
メガバンクや大手銀行で勤務していると、全国転勤の可能性があります。大手銀行は、特定の企業や顧客との癒着を防ぐために、頻繁に転勤がおこなわれます。
転勤は、ひとつの場所で落ち着いて働きたいと考えている人にとっては、大きな負担になるでしょう。
とくに家族がいる場合、転勤をすると単身赴任になる恐れがあります。配偶者や子どもにも辛い思いをさせるでしょう。 独身時代は転勤を受け入れられても、結婚後は転勤を避けたいと思うかもしれません。その場合、転職という選択肢が出てきます。
給料や評価が妥当ではない
銀行から転職する理由として、給料や評価への不満があげられます。
銀行は年功序列型の賃金が基本です。実績を積んでも昇給や評価をしてもらえない可能性があります。実力がある若手行員よりも上司や先輩の方が給料の高い場合がほとんどです。
人間関係が評価に影響するケースも多く、実力よりも上司の人付き合いがうまい方が出世するでしょう。
正当な評価がされないと、仕事に対するモチベーションが低下します。やりがいを感じられずに転職を決意する銀行員も多くいます。
銀行員が転職する際に活かせる資格
銀行員の転職理由として、資格取得の負担もあげられます。
転職にあたって、絶対的に有利で必須な資格はありません。ただし、転職時に活かせる資格はあります。ここからは、銀行員の転職に役立つ資格を紹介します。
証券外務員
証券外務員は金融商品の販売をする際に必要な資格です。大半の銀行員が取得しています。
証券外務員一種と証券外務員二種があり、証券外務員一種の方が二種よりも幅広い金融資格を取り扱えます。
転職活動の際に証券外務員資格を求めている企業は多いでしょう。取得すると、転職で活かせます。
特に証券会社や銀行以外の金融業界、コンサルティングファームへの転職を検討している人に役立ちます。証券外務員資格を活かしたキャリアが築けるでしょう。
生命保険・損害保険募集人
生命保険・損害保険募集人は、生保や損保など保険商品を販売する際に必要な資格です。
2007年から銀行で保険の販売ができるようになりました。それに合わせて多くの銀行員が取得している資格のひとつになりました。 どちらの資格も難易度は高くありません。5年ごとに更新が必要な資格です。
この資格を取得していると、豊富な保険の知識があるとアピールできます。取得すれば、生命保険や損害保険会社への転職に加えて、保険を取り扱う保険代理店やその他の金融業への転職に活かせます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、家計に関係する幅広い知識を証明する資格です。種類は民間資格のAFP資格とCFP資格、国家資格のFP技能士があります。
FP技能士は1級から3級があります。3級が最も取得しやすい難易度です。個人営業部門に配属される銀行員は、FP技能士3級の取得を推奨されています。
ファイナンシャルプランナー資格は金融業界だけでなく、一般企業の労務や福利厚生関連の職種にも活かせます。幅広い職種で活かしやすい資格といえるでしょう。
銀行からIFAに転職をするという選択肢
銀行からの転職先として、独立系ファイナンシャルアドバイザーであるIFAという選択肢があります。
IFAはIndependent Financial Advisorの略です。証券会社や銀行に所属していない金融アドバイザーをさします。
IFAは1960年代のイギリスで誕生した職業です。アメリカでは株式委託手数料が自由化された1970年代に急速に普及しました。日本のIFAは2004年頃に誕生しました。
インターネットで金融商品を購入できるようになり、金融機関との間に入りアドバイスをするIFAの需要が高まっています。今後の将来性が期待できる職種といえるでしょう。
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銀行からIFAへの転職理由
ここからは、銀行員がIFAへ転職する主な理由を紹介します。
銀行での経験を別業界で活かしたい
IFAの業務は銀行での経験を活かせます。金融機関での営業経験を活かしたい人が、転職先にIFAを選んでいます。
IFAは、融資や金融商品の知識や資産形成のアドバイス経験が活かせる仕事です。未経験でも応募資格がある業界を選びたい銀行員は、IFAへ転職がおすすめです。
顧客本位で業務がしたい
顧客本位とは、顧客の視点に立ったサービスをさします。
IFAは個人事業主であり、銀行や証券会社から課せられるノルマはありません。銀行時代とは違い、会社の方針や影響を受けること無く仕事ができます。顧客にとって本当に役に立つ商品やサービスを紹介できるでしょう。
銀行の働き方に窮屈さを感じている場合は、IFAの働き方が向いているかもしれません。
転勤が無く自由な働き方がしたい
IFAは自分の裁量で働けます。望まない転勤や残業などはありません。
自分で収益目標や営業活動を計画したい人、独自のスタイルを持っている人に選ばれています。自分の好きな時間、服装、場所で働けます。会社からの干渉や、単身赴任の心配も無いでしょう。
IFAに転職すると、銀行員時代に感じるようなストレスを避けられます。
給与面でやりがいを感じたい
IFAは歩合制が多く、銀行員時代よりも給料が高くなる可能性があります。銀行での評価や給与に不安を感じる人にとっては、IFAが魅力的に映るでしょう。
個人事業主であるIFAは、実力次第で給料が増えます。法人顧客や富裕層など大口顧客の信頼を勝ち取れば、高い給料が期待できます。
固定給や年功序列の賃金形態に不満を感じる方にはおすすめの職種です。
まとめ
銀行から転職する理由として、「社風が合わない」「転勤のリスクがある」などがあげられます。転職する際に活かせる銀行員時代の資格や経験は非常に多いといえます。現状に不満を抱いている方はぜひ転職を検討してみてください。
転職先の候補として、IFAがおすすめです。銀行員時代の経験や資格が利用しやすい職種といえます。
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