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インタビュー

ストック型IFAが語る「企業型確定拠出年金」の魅力

INDEX目次

これまでのご経歴として、まず証券会社からIFAに転職されたきっかけとしてはどういったことがありましたか?

きっかけとしては、証券会社の同期が誘ってくれたことが大きいです。その同期は先にIFAをやっていて、年収5,000~6,000万みたいな話をしていたので、そんな夢のある世界があるんだと驚きました。 勤めた証券会社とは、あまり合わないなと入社2日目ぐらいからずっと思っていました。でも、すぐに辞めたらただの負け犬なので、絶対に成果を出してから辞めようと思いました。成果を出して何か変わるかなと思ったら、やっぱり相性の悪さは変わらなくて。どうせ辞めるんだったら、夢のありそうなIFAにいこうと思いました。また、今までの経験値もあるので、活躍できそうなイメージの湧いたIFAを選んだという流れです。

転職後、アイ・パートナーズでは、非常に順調だったと思うのですが、そこから起業に至る背景としてはどのような経緯があったのでしょうか?

月収800万円を超えても、ストレスフルだったんですよね。お客さんの役に立っている実感もありませんでした。その頃、2018年に相場が荒れて、これを60歳までやるのはきついなと思いました。そこから、積み立て投資などの長期投資に提案内容を変えていきました。今では売買の比率がゼロです。要は、ストック収入モデルに方向転換したのです。 商材をいろいろ勉強をしている中で、企業型DCに出会い、どんどん企業型DCの面白さに気付いて、どうせなら会社を創ろうと思って、起業しました。そしたら、ますます面白くなっちゃって。ライバルはいませんし、お客さんのお役にも立てますし。しかも、社会のフォローの風をすごく感じるので、この分野で突き抜けようと決意しました。

企業型DCと iDeCoが併用できるようになるのでしょうか?

規制緩和がされて、今度から併用できます。今も併用はできるんですけど、2022年の10月から緩和されて、マッチング拠出導入の企業で許可なく併用できるようになります。 来年ぐらいから企業型DCの関心がより高まると私は思っていて、一般的なサラリーマン層がiDeCoとかDCに興味を持つようになってくると思います。使い勝手の悪いところがどんどん改善されてきていて、ポジティブな風が吹いていますよね。

御社の事業内容について教えてください。

弊社で営業は、私1人です。要は、営業を外部のIFAさんや保険代理店、税理士さんと提携するモデルを採っていて、自社には持たないようなイメージです。私はIFAでもあるのですが、企業型確定拠出年金のビジネス中心に動いていて、IFAはその仲間というか、どちらかというとビジネスを組む対象になってきています。 私自身の活動としては、代理店の開拓を中心に動き回って、確定拠出年金の案件を取ってきています。でも、それだと自分の影響力の届く範囲がすごく狭いので、今は全国を見据えてやっています。全国にパートナーを作って、紹介してもらうモデルにしようという感じですね。まだ1人でも対応しきれる量ですが、そろそろ我が社の中にも、僕の分身のような人もそろそろ育成しなきゃなとはと思っています。現在学生インターン、新卒採用、中途採用含めて、営業人材を採用、育成していこうと動いています。

基本的にはパートナー企業からトスアップのような形で、その後の工程は全て岩崎様が対応されている状況でしょうか?

そうですね。例えば、ある程度関わりながら信頼を得るツールとして使いたければ、一緒に同席することもありますし、丸投げしてもらうパターンもあります。それは、その方のニーズによります。あとは、確定拠出年金で投資教育が発生するので、そこを弊社がやるのか、紹介者がいるのか、いろんな絡み方がありますね。

企業型DCの導入先は、どういった会社様が多いのでしょうか?

日本では、70社に1社しか企業型DCに入っていませんので、70社に69社は見込み客ですね。 社員1名からでも導入ができるので、1人社長みたいな方でも導入できます。なので、社長を見たら、全員お客さまだと思うようにしています。

ベンチャー企業でサポートを必要としているところは多い印象があります。

そうですね。ベンチャー企業さんもですが、上場企業でも企業型DCの情報を知らないことがあり、今度、上場企業にも1社導入する予定です。

企業型DCを促進している証券会社などが少ない理由としては、どういったことが考えられますか?

販売側としては、そもそも儲からないみたいなイメージがありますし、おそらく短期的には保険や証券をした方が儲かります。後回しになってしまう分野ですし、そのわりには覚えることが多くて、専門性が高いので、結果的にみんなやらなくなってしまうのが現状です。ただ、長期的な視点で捉えると、根雪のようにストックが積み上がっていくビジネスですし、お客様の信頼も積み上がるビジネスなので、私はとても可能性を感じています。 弊社が面倒くさいところを全部引き受けます。みんな、企業型DCはいい制度だと分かってるんですけど、販売側としては、勧めるインセンティブが働きづらいんですね。面倒くさいことはやるから、法人開拓というツールとして使ってもらえればいいなと思っています。

御社のビジョン、今後の展望はどのようにお考えですか。

まだまだ企業型DCを導入していない企業は多いので、1社でも多くの企業に広めていくとです。さらには、今導入されている企業、大企業でも「継続投資教育」が課題としてあります。要は、加入者がちゃんと制度を理解していなかったり、あとは、日本の「元本確保50%」という現状を変えていかなきゃいけないので、継続投資教育もしっかりやっていきたいですね。企業型DCを買うことをきっかけに、みんなが自分でお金のことを勉強するようになって、金銭的な面で自立した人を増やすことが真の目的です。

経歴

株式会社Financial DC Japan 
代表取締役社長 岩崎 陽介

兵庫県西宮市出身。
六甲学院高等学校、一橋大学商学部卒業。
野村證券株式会社にて総額100億円の資産運用アドバイス業務を経験。
トップ0.2%だけがもらえる社長賞をはじめとして、数々の賞を獲得。
入社以来、同年代トップ1%の成績を維持し続け、海外留学生に選ばれ留学。
帰国後、IFAとして独立。
活動の幅を広げ、総合金融コンサルティング会社の株式会社Financial DC Japanを創業。