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インタビュー

IFAだから実現できる、女性の働き方とキャリア

INDEX目次

これまでの長尾さんのご経歴について教えてください。

長尾:新卒から証券業界に入りまして丸三証券で5年半ほど働いたのち、昨年の10月からInnovation IFA Consultingで正社員のIFAとして活動をしています。当初は全くの異業種に転職しようという思いで転職活動を始めたのですが、やはりこの仕事が好きだなと。金融業界で探していたところIFAという働き方が目に留まり、転職を決めました。

入社の経緯について教えてください。

長尾:証券会社時代、IFAは軽く知っていた程度であまり詳しくはありませんでした。その中で、IFAに関する情報を調べている中で、弊社のHPを見つけ、転職ウェビナーに申し込んだのがきっかけです。その後、既にIFAとして活動されている方の評判が良かったことや、YouTubeで積極的に情報発信されている中で働き方のイメージがしやすかったということ、また、IFAというと1人で黙々とやるイメージが強かったのですが、ここだとそんなイメージもなかったので選考に進んでみようと思い応募しました。

– 御社は直接応募での採用も多いのですか?
馬場:弊社ではSNSやホームページ経由の直接応募は2、3割くらいあり、YouTubeを見て応募してくださる方も多いのかなと思います。

– 入社の決め手は何ですか?
長尾:実際面接でお会いした方々は、皆さん仕事ができそうな人だなと感じました(笑)。採用に力を入れてくださっていることも伝わってきて、地元の名古屋のIFA企業は「面接をやっているのか」「どこから連絡をすればいいのか」など分からなかったりして選考を受けづらい雰囲気があったのですが、それとは対照的だなと。また、私は業界6年目になるのですが、業務委託として働くことには不安があったので、正社員として働ける点にも魅力を感じ、入社を決めました。

実際入社してみていかがでしたか?

長尾:名古屋勤務ではあるのですが、分からないことがあればLINEWorksなどを使い、気軽にチャットで教えてもらえますし、「セミナーでこの資料を使ったらいいよ」「練習付き合うよ」と言ってくださる方も多いので、良い職場だなと感じています。

IFAになって、お客様との関係に変化はありましたか?

長尾:証券会社にいた頃は、「何時までに帰る」「数字をここまで達成する」という決まりがあったため、お客様に「早く決めてもらわなければ」と時間に追われる焦りがありましたが、今はお客様のペースに合わせられるのでゆっくり考えていただくことができます。ほかにも普通の雑談や、ランチのお誘いも断らず一緒に行けたりと、よりお客様と近くなりましたね。プライベートでもお付き合いのあるお客様もいて、私はもともとお客様の懐に入り込むスタイルだったので、こちらの方が合っていると思います。

また、前職では商品ラインナップがとても少なく、たとえば投資信託だけではなく保険もやりたい方や、普通の債券を買いたい方がいて、どうしても対応できませんでした。IFAになってからは、提案の幅が広がったので、お客様のニーズに合わせたご紹介ができ、また、ほか商品の縛りもないので、よりお客様目線になれると感じます。

会社経営において金融は必ず紐づいてくるので、個人的なビジネスの相談を受けることもよくありますね。お調べしてお答えするようにしていて、これからも様々な相談を受けられるようにしていきたいと思っています。それ自体にお金をいただくことは考えていませんが、最終的には金融に戻ってくるものがあるので。より経営者目線で物事を考えていけるようになっていけたらと思います。

提案商品の変化についてはいかがですか?

長尾:商品の幅に関して言えば、スマートプラス社と提携する「Wealth Wing」や、AlpacaJapan社と提携するオリジナル商品「Innovation Navi」があり他社にはない強みだなと感じています。

証券会社ではどうしてもアナログな面があり、お客様の年齢層が高くなってしまいがちでした。もちろんそこから次の世代に繋げていくという考え方もありますが、なかなか難しく、若い方向けの商品があるということは魅力的だと思います。投資とはこういうものだと早い段階から知っていただくことで、相続したけど何も分からないということはなくなると思うので。

馬場:弊社は正社員・業務委託を問わず、横の繋がりで情報交換できる文化があったり、商品に関する勉強会も積極的に開催しています。

長尾:自社商品の勉強会ではないため、いろいろなものを見て提案の幅を広げていくのに助かっていますね。前職とは違った勉強ができるので楽しく、お客様の層に合わせて対応できるよう意識して参加しています。

馬場:コロナウイルス感染拡大によってオンラインが当たり前になったように、これまで以上のスピードで情勢は変化しつつあると思います。これまで日本の金融機関をつくりあげてきた基盤や伝統を大切にしつつも、情勢に合わせ我々も変化するし、提案する商品やプロセスの変化にも対応できるように、勉強会の場などで常日頃経営陣から発信しています。

女性として、IFAという選択肢についてどう感じていますか?

長尾:そもそも証券業界は女性に優しい方の業界だと思っていますが、前職でも結婚して子供を育てながら働いている方の姿を見ていて、家事育児をしながら数字を追うのは結構つらそうだと感じていました。IFAであれば時間を有効に使えたり自分のペースで動けるので働きやすく、女性でIFAになるデメリットは感じないですね。また、業務委託の場合、将来的に子育てや出産をしたときに手当などがなく心配だと思うのですが、現在は正社員なのでそういった心配もありません。

会社として、女性活躍推進への想いや具体的な制度はありますか?

馬場:現在、弊社の女性比率は、非営業職や事務も含めて25%が女性で、営業だと15%くらいです。やはり女性の活躍が全世界的に推進されているなかで、弊社もそれに沿って経営していきたいと考えています。たとえば、女性の人生のなかで出産などどうしても仕事から離れなくてはならないタイミングはあると思います。従来の証券業界ではそこから会社に戻りづらかったり、担当していたお客様をもう担当できなくなったりすることがありました。弊社ではお客様は担当者に紐づいていて、産休中は別の担当者が対応したとしても、復職後しっかりと元のお客様を担当できる環境があるので、もう一度営業として戻りやすいというメリットがあるのではないかと思います。 フルフレックス制も導入しているので時間割を自分で決めることができ、始業時間を12時から早朝からなど調整ができることもメリットだと感じます。

– 個人の裁量権が大きい一方で個別の営業ノルマなどを課していることはないのですか?

馬場:ノルマに関しては、弊社では会社やチームとしての全体的な目標は示していますが、いわゆる証券会社のような「今月いくら」などのノルマはお伝えしていません。普通に活動していたらここまではやらなくてはいけないという部分は存在するので、そこに関してはコミットしていただきますが、管理しているわけではないのでノルマと表現されるものとは異なるものかと思っています。そのような方針なので、働く人にとっては、言い換えれば、管理されないとできないという方には向かない環境と言えるかもしれません。

組織風土についてはいかがですか?

長尾:女性活躍という視点で言うと、女性だから昇進しづらい、といった雰囲気は感じていないですね。また、先ほどと同じになってしまいますが、気軽に相談できる雰囲気があるので、1人で仕事をしている感じはしないです。

– 組織作りで意識していることはありますか?

馬場:例えば、居ないところで誰かのネガティブなことを言うのはやめようということ、思うことがあるなら本人の目の前で言うということ。それから、たとえば多数決で決まったことがあるとして、少数派はそれに従うわけですけど、あとになってほら見ろと言うのはやめようということは意識的に発信しています。フェアな文化を作ろうという雰囲気が、もしかしたら女性が働きやすい環境に間接的に繋がっているのかなと思います。

– 複数の拠点をお持ちですが、拠点間の交流などはありますか?

社内の交流は大切だと思っているので、月に一回は全体会議を行ったり、このようなご時世ではありますが、 感染症対策に配慮したうえで、3月にボウリング大会を開催したり、全国から皆が集まれる場を作れるようにしています。 私たちが普段扱っている商材はもとを辿れば情報でしかないので、社内の情報もその一つになるので、積極的に交流ができるようにしています。

会社に対して「もっとこういう制度や取り組みが欲しい」といった リクエストはありますか?

長尾:今でも全然十分なのですが、強いて言えば、出来る営業の方の新規開拓の手法やどのようにお客さんと話しているのかといったことをもっと知りたいです。証券会社だと、物理的にすぐ隣で働いているため、盗み聞きというのか、その場にいるだけで吸収できることはあるのですが、現状はどうしても距離が離れて一緒に働く機会は減ってしまったので、「どのように電話しているんだろう」「どのように商品を説明しているんだろう」というのがなかなか聞けないので、そのような情報を吸収できる機会が、もっと整っていると嬉しいと思います。

– 今のをお聞きしてどうでしょうか?(笑)

馬場:確かに、そう言われるとそうですね。地方にいる営業社員には、定期的に本社の研修に参加して、先輩の所作や営業トークを学ぶという機会は今後設けていきたいなと思いますね。

今後IFAを目指す方々へメッセージをお願いします。

長尾:IFAは本当に働きやすいですし、証券会社のように月末までなどノルマの制約がないので追い詰められる感覚はありません。私はある程度自分の中でこれだけはやろうという目標を立てて、それに沿ってやっています。ノルマがないからこそ、お客様と相場のタイミングをきちんと見て、適切なタイミングで提案できることが魅力です。

お子さんがいる方や営業に自信がない方で、IFAになることを躊躇してしまう方もいるかと思います。それは、お客様が本当についてきてくれるのかという不安があるからではないでしょうか。私も不安はありましたが、実際自分がきちんと真摯に向き合ったお客様は信頼してついてきてくださります。そうした心がけがあれば、IFAにもなれるのではないかと思っています。弊社は横の繋がりがありますし、何かあったらすぐに聞いたり相談できる環境が整っているので、その点入社しても困ることはないのではないかと思います。

経歴

株式会社Innovation IFA Consulting  
代表取締役社長 馬場 勝寛様

1990年茨城県つくば市生まれ、2013年筑波大学体育専門学群卒業。2013年野村證券株式会社入社。 静岡支店にて中堅企業とそのオーナー様を担当し、その後、本社人材開発部付きで、海外修練4期生として中国の北京へ渡航。 帰国後は、超富裕層含む延べ1000人の資産管理に携わった後、 2018年にIFAとして独立。 2019年2月、株式会社Horse IFA Partners(現株式会社Innovation IFA Consulting)を創業し、現在に至る。 趣味はサッカーで、高校時代にはインターハイで全国制覇。個人では大会優秀選手に選出される。

株式会社Innovation IFA Consulting  
ファイナンシャルアドバイザー 長尾亜都沙様
2016年に丸三証券に入社し名古屋支店でリテール営業に従事。個人資産家を中心に300口座40億を担当。 エリア職での資産導入毎期全国1位。

一人一人の顧客と一生涯向き合いたいという思いから2021年10月にInnovationIFAConsultingに入社。 資産運用コンサルティングに加え、若年層の金融リテラシー向上にも寄与する。