多店舗展開×AIロボアド
資産形成層にとっての資産運用の窓口に多店舗展開


これまでのご経歴を教えてください。

経営者だった父の姿を見て、昔から起業を志していました。大学生の頃は世の中的にも起業ブームで、現在弊社の役員でもある友人と事業を作ろうと、自分たちなりに奮闘してみたものの上手くいかず。一旦はそれぞれ就職する道を選び、私は新卒で日興コーディアル証券(現 SMBC日興証券)にFAとして入社。配属先は、地元である富山支店を希望しました。

FAは歩合制で配属先はもちろん営業手法も自分で考えることができるため、自由な働き方が自分には合っていると考えたのです。
実際、同期は独立意識の強い人たちが集まっていて、何かしら野心を持っている人たちが多かったですね。
そのなかでも1年目に1位を取らせていただいたりしつつ、やはり独立への思いというものは徐々に強くなっていました。

当時、地方でIFAを開業するケースは珍しかったのでは?

ひとまず問い合わせをしましたが、はじめは難しいと言われました。地方の仲介業者との契約は考えていないとのことだったので、 2、3回かけてプレゼンなどしたりしてようやく承認されたのですが、実際認可が降りるのは翌年の10月くらいと、1年ほど先でした。

その間は、営業代行や飲食店経営などできることをしましたね。飲食店は仕入れたものを加工して販売するので、商売の一番シンプルな形を学ぶことができ良い経験でした。1年ほどが経過して、認可が降りたため証券の方に戻りました。

現在の事業展開について教えてください。

弊社では「『資産運用』をあたりまえに」というビジョンを掲げ、「投資信託相談プラザ」という店舗を展開しています。なるべく多くの店舗をつくることで、資産運用を考えることがあたりまえになる世界観が必要だと思っています。たとえば、保険ショップなどはショッピングセンターにたくさん入っていますが、ネット証券となるとまだまだ数が少ないですよね。今、資産運用をやっていない人の手助けをしたいという思いがあり、リアルな店舗展開は目指したいところです。

調査によると、証券会社などに相談に行かない一番の理由は『敷居が高いから』と回答されています。
このイメージが障壁となっているため、店舗も高級路線ではなくて、なるべくポップな感じを目指しています。

一方で、資産運用自体をなるべく簡単に分かりやすくするサービスも必要だと思っていて。AlpacaJapan、SBI証券との3社協同プロジェクトとして「Alpaca ROBO(アルパカロボ)」というサービスも展開しています。ユーザーには日本株個別銘柄の「強気シグナル」「弱気シグナル」が毎営業日配信され、それを参考に銘柄選びができるほか、ポートフォリオの提案機能などがあります。
株式投資の経験がない人でも簡単に楽しく扱えるため、投資とは縁遠い人たちにこそ触ってほしいものになっています。

資産形成層を対象とするIFAの難しさについてどう思われますか?

弊社のサービスが勝ち残っていけるかどうかはこれからですが、そういう時代に入ったということ。ここ3、4年でポイント投資が一気に広まったり、投資が普及するきっかけが広がってきていることは間違いないので、それに対する第2第3ステップのサービスとして認知されれば可能性は十分あると思っています。

また、弊社では「ゴールベースの資産運用」を掲げています。商品の販売ではなくお客様の人生のゴールを定め、そのためのプランを提示し、長期的、継続的にサポートする。その浸透を図ろうとしています。証券だけでなく、保険も不動産も住宅ローンも、ライフプラン全般のアドバイスができれば十分付加価値をつけられると思っています。

今後の展望について教えてください。

資産運用をあたりまえにする、特に対面でそれを実現することは本当に難しいです。
でも、そこで弊社が成功例を作ることができれば、広がっていくと考えています。

従来、金融機関が富裕層向けにサービスを提供してきたことで、一般のお客様はネット証券に流れ、自分で資産運用を始めることができない人たちはどうしても置き去りにされていました。相談したい人が行く場所がなくなってしまう。だから、弊社が一番にその窓口になりたいと考えています。

そのためにはアドバイザー一人ひとりが知識とスキルを持っていることが必要で、それを達成するには全員で頑張っていかないといけない。そういう意味も含めて、ビジョンに共感してくださる方が一緒だと心強いですね。

経歴

株式会社Fan 
代表取締役 尾口紘一様

新卒で日興コーディアル証券(現 SMBC日興証券)に入社し、
FA(ファイナンシャル・アドバイザー)として資産コンサルティング業務に従事。
2008年に地元富山県でFanを設立。