コラム

IFA事業者マッピング

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2022年9月末の金融庁の「金融商品仲介業者登録一覧」によると、IFA事業者の登録数は個人・法人を合わせて773社となっています。 このように様々なIFA事業者が存在する中で、近年、IFAへの転職を考えている求職者の方から、「各社の特徴が分かりづらい」「自分の転職の軸にあった企業を知りたい」といった声を聞く機会も多くなってきており、弊社では、そのような声を踏まえて、IFA事業者の特徴をわかりやすく一般に公開できればという目的のもと、弊社独自の調査により、一部のIFA事業者を一定の軸によってカテゴライズした「IFAカオスマップ」を作成致しました。

今回はIFAカオスマップ第一弾として、分類の軸に「雇用形態」と「収益モデル」を設定し、IFA各社をマッピングしたカオスマップを公開致します。


【特徴の解説】

■雇用形態
正社員:
正社員型の特徴は、通常の会社員と同様に基本給が支払われるために収入面の安定性があり、福利厚生や社会保険も完備されている点が魅力と言える。 一方で、会社の方針や制度にもよるが、勤務時間や勤務場所が定められている企業もあるため、業務委託型と比較すると働き方の自由度の少なさがデメリットと言える。

業務委託:
業務委託型の特徴は、完全歩合制の報酬体系によって高収入を目指すことができるという点が最大の魅力である。働く時間や場所も自分の裁量で決められるので、働き方の自由度が高いという点も魅力の一つ言える。 一方で、完全歩合制だと基本給がないために収入が不安定になるという点がデメリットと言える。また、企業によっては、IFAに対してシステムやオフィスの利用分として在籍料を徴収しているケースもあるため、IFAのスタート当初に収入はないがコスト負担がある点をデメリットに感じることもあるかもしれない。


■収益モデル
コミッションベース型:
いわゆる売買の取引単位に発生する手数料収入をメインとしている収益モデルをコミッションベース型と言う。個別株や個別債権、投資信託のスポット購入など、売買取引の頻度が少ない場合は、お客様にとって手数料ベースの支払形態が好まれると考えられる。 一方で、売り買いの発生頻度が高くなると、お客様側で支払う手数料が多くなったり、相場が下落している局面だと利益相反になったりする可能性がある点に注意が必要。

フィーベース型:
お客様の預り資産残高に連動して報酬をいただく体系をフィーベース型と言う。お客様の目的(ゴール)を達成させるために様々な提案を行い、お客様の預かり資産が増えるほどIFAの報酬が増えていくため、お客様とwin-winの関係になれることが特徴。特に、積立投資をメインとする資産形成層やファンドラップによる運用を行うお客様にとっては、フィーベース型の報酬体系が相性が良いと言える。
一方で、預り残高が多いが日々の取引の回数が少ないお客様にとっては、固定で支払うコストが多くなるため、富裕層などの資産家をお客様とする場合には注意が必要。

※コミッションベース・フィーベースのそれぞれの特徴について、こちらの記事で詳しく解説しております。

上記カオスマップへのご意見等ございましたら、下記のフォームよりお問い合わせください。