インタビュー記事

-Contents-

税理士+IFA、お客さまの資産を守るための新しい形


株式会社WTパートナーズ
代表取締役社長 羽田 リラ 様

これまでの経歴を教えてください。

都市銀行、大手証券会社、資産税に強い会計事務所を経て、税理士として独立開業し、
その後、WTパートナーズを立ち上げました

起業されたきっかけは何だったのでしょうか。

一言でいうと、「大切なお客様のご資産は、人に任せず私たちでお守りしたい!」という強い思いです。
税理士の仕事をしていると、金融機関の提案のままに金融商品などを買って、資産を減らされたお客様にたくさんお会いしお話を聞きます。
「せっかく、税金面でお守りしても手が離れたところで資産を減らしてしまうのでは・・・」と、WTパートナーズを立ち上げました。

信託というものを、簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか。

信託は、基本的に「資産の管理」と「資産の承継」をする制度です。
遺言は、遺言者が亡くなった時に所有する全資産を誰に相続させるかの意思を示しておくものですが、 亡くなるまでの間は、資産を保有する本人が管理し続けなければなりません。
亡くなるまでの間に資産所有者が高齢により自身で資産管理できなくなると、遺言では資産管理に対応できません。 一方信託は、資産所有者の特定の資産だけを信託することができ、信託された資産(信託財産)については信託の引受け手である受託者が資産管理をしていきます。 また、信託が終了したときには誰に信託財産を承継するかを決めておくため資産承継も可能です。 不動産や未上場企業オーナーの自社株や金融資産の管理と承継に資産所有者の意向に合わせてオーダーメイドに作ることができます。

税理士をバックボーンとする御社の強みはどういったところでしょうか。

板倉も私も、金融機関出身ですので、弊社は証券も扱いますが、保険もあり、不動産投資のご提案もできます。
ベースは税理士ですから、節税などのご提案をしながら、証券だけに偏ることなく、お客さまに合わせて、
ポートフォリオの組み合わせを提案できるのが弊社の強みだと思っています。

そして、税理士の知見を活かしたアドバイスができるというのが、弊社の最大の強みだと思っています。例えば、証券投資や不動産投資で多額の利益が出ているお客さまに対しては、法人化の節税メリットについて正しく提案できます。

また、弊社ならではの案件としては、相続対策として証券を使った生前贈与のご提案をするというのも最近増えています。これは、税理士だから贈与の適正額が計算できるのと、IFAなので贈与のタイミングをアドバイスできるためです。

資産を守るという意味では、お客さまにどういったアドバイスをされていますか。

資産を守る方法としては、収入を増やして、出費を減らすことです。

収入を増やす方法のアドバイスとしては、証券投資では、iDeCo、NISAなど着実な運用を中心にご提案しています。

出費を減らすアドバイス方法は、節税です。

例えば、証券で利益が出ている場合、売却をすると、20%の税金が取られてしまいます。これに対しては、ふるさと納税のご提案や、ご家族に損失が出ている方がいらっしゃれば贈与のご提案などしています。

 そして、何より節税効果が高いのが相続対策です。するとしないでは、何百万円・・、人によっては何千万円と相続税が違ってきます。世代を超えた対策ですが、家族の資産を守るためには絶対に必要だと思ってアドバイスしています。

家族信託にキャリアの重点を置いて起業されたのは、どういうところが一番大きいのでしょうか。

日本の場合、高齢者に資産が偏重しています。寿命が延びるとともに、高齢者は認知症になどで自身で資産管理が できなくなるケースが増えてきます。家族信託で家族が家族の資産を管理する仕組みを作れたら、その資産を有効 に活用することができ、日本の経済にもプラスになると考えました。
特定の商品を売ることによってフィーをもらうのではなくて、お客様の資産をどうするかを一緒に考えてあげると いうことで報酬をもらうのはありなのではないか思ったんですね。特定の金融機関に属さずにそういう関わり方が できる人が増えていくことで、日本の資産の有効活用に貢献するビジネスもありなのではと思っています。
日本では、コンサルティングでフィーが取りづらいですが、弊社はそれでビジネスをしてきました。 是非金融商品の販売による報酬だけでなく、お客様の資産の管理と承継に関するコンサルティングが ビジネスとなればよいなと思っています。そしてIFAの方々にもそのような関わり方をしていただきたいと思います。

実際のお客さまのポートフォリオの内訳はどのような感じでしょうか。

実は、お客さまによって、さまざまです。

現役バリバリで教育費などこれからお金のかかるという方、退職していて収入もない代わりに自分たちの生活費だけ考えればいい方、不動産投資で定期的な収入がある方、お客様のご性格や資金量にもよってポートフォリオは変わってきます。

そのため、ポートフォリオの相談は、最初の面談でお客様と打ち合わせながらしています。

お客さまは、家族ぐるみでのお付き合いが多いのでしょうか。

多いです。

次世代にどう財産を渡すのかという相続対策のご相談も受けておりますので、例えば、証券の生前贈与を考えているお客様なら、贈与を受けられるお子さまとの取引も始まります。

また、不動産を売却等して税務申告の依頼を受けたりしますと、そこに奥さまが関わり、女性同士ということもあり奥様ともお付き合いが始まったりします。

IFA業界の課題や、御社の立ち位置として意識されている部分はございますか。

IFA業界の課題は、手数料の取り方だと思っています。

IFA事業も、手数料収入で成り立っていて、しかも手数料の取り方はIFA事業者ごとにマチマチです。そのため、IFA事業で、フィデュシャリー・デューティーを真に実行しながら、どうビジネスモデルを構築かが、事業者ごとに異なります。

弊社は、IFAと税務という両輪がありますので、手数料にこだわらなくても、いろいろなご相談を頂いくことでお互いにいい関係をつくっていきやすいと思っています。

お客様は、どんなIFA事業者があってそこにどんな違いがあるのかが、まだ情報を得にくい環境です。そんな、お客さまに向け、どんなビジネスモデルのIFAなのか、より分かりやすく情報発信をしていかなければならないと思っています。

 

御社が今後、注力していく予定の活動は何かございますか。

二つありまして、一つは税理士に向けてIFA事業を広めていきたいです。税理士でIFA事業を知っている方はまだ少ないのですが、IFAと税理士は親和性が高いと思っています。

方法として、弊社は「ウーマン・タックス」という、独立・開業した女性の税理士のための会社がありますので、そこに向けて発信していきたいなと思っています。もう一つは、一般の方向けに、IFA税理士だからできる資産運用やアドバイスを、セミナーや勉強会を通じて積極的に発信していきたいと考えております。

経歴

株式会社WTパートナーズ
羽田リラ 代表取締役社長
日本証券業協会・一種外務員資格・日本税理士会連合会・税理士

北海道大学卒業、札幌出身。銀行、証券会社、税理士法人等を経て、2006年税理士として独立。
2006 年 羽田リラ税理士事務所を開業
2009 年 開業独立している女性税理士の組織 ㈱ウーマン・タックス設立
2014 年 WT税理士法人設立
2016 年 資産コンサルティング会社である株式会社WT パートナーズ設立
2017 年 保険相談サロン F.L.P株式会社 社外監査役